一休といえば、誰でもすぐに「頓知話」を思い浮かべます。一休少年が見事な機転で、固定観念に凝り固まった大人たちをやっつける話は、いかにも痛快で、ずっと子供たちにも大人気で受け入れられてきましたが、この「一休ばなし」は殆ど江戸時代以降に作られたといわれています。戦乱の時代、当代一の僧侶であった一休禅師が、幼い頃から利発であったが故に作られたと思われますが、子供受難の時代といわれるこの時代だからこそ、こんな子供がいてもいいという気になってきます。
とにかく先ずは、ご存知「頓知話」を面白く見ていただきたい。幼いながらも、辛い修行に明るく励む、元気な一休たちの大騒ぎです。
昔々、ある静かな山の中に安国寺というお寺がありました。そこでは、一休さんという名の少年が修行に励んでいました。 明るくいたずら好きの一休さんは、頓知にかけては将軍様の耳にも届くほどの評判でした。お城での屏風の虎を生け捕る話、橋の真ん中を渡る話、「毛皮を着た人、入るべからず」の話など、誰一人知らない人はいないくらいでした。そんな一休さんのところへは村の人たちが、困ったことがあると相談にやってきます。一休さんはこれらの難題にどんな解答をするのでしょうか?
修行仲間の珍念さん・周安さんと、元気に毎日を送る一休さんでしたが、もう何年も母上とは会っていません。いえ、会えなかったのです。ところが、その母上が突然この村へ訪ねてきたというではありませんか。さあ、困ったのは和尚さんや名主様ばかりではありません。実は、一休さんと母上には複雑な事情があったのです。その上、そこへお取調べのお代官様までやってきて・・・一休さんは懐かしい母上に会えるのでしょうか。
<作品情報>
・作/平塚仁郎
・演出/村田里絵
・上演時間/約80分(休憩10分)
・対象/小学生
※短縮バージョン・共演型バージョンもあります
私はこのお芝居を観る前は、一休さんをよく知っているつもりでしたが、初めてのとんち話がたくさんあって、驚きました。笑いもあり、感動もする場面もあり、心が動かされました。
一休さんは頓智が有名なことは知っていたので、笑える劇だと思っていましたが、感動する場面もあり泣きそうになりました。一休さん、周安さん、珍念さんの三人の会話がとても面白かったです。
一休さんはテレビで見たことありますが、芸優座の一休さんはテレビで見たより面白く、別世界に入ったようで楽しかったです。一番心に残ったのは、一休さんがおくまさんの顔に美容液だといって本物の墨を塗たところです。自分の顔に墨が塗ってあることを知らずにいたおくまさんがおかしくてたくさん笑いました。
私は一休さんのことにあまり詳しくはなかったので、勉強になりました。有名な虎の屏風の話以外にもたくさんの一休さんの賢さが表れた話に感心しました。おかあさんに会えると聞いた時の一休さんの驚きと喜び方はすごかったのですが、親と子ではなくお客様としてしか会えないと聞いた時とても辛いだろうとなと思いました。
今回のお芝居では、昔の人の姿が描かれていて、とても面白かったです。幼稚園の弟も一緒に楽しめたので良かったと思いました。僕が一番面白かったのは珍念さんの話し方でとても気に入りました。
最初一休さんたちはふざけていたけど、町の人々や将軍様の為に一生懸命働いていたので善い行いが出来ていて凄いと思いました。一番心に残ったのは、一休さんのお母さんが来たところです。一休さんはもう二度と会えなくなるかもしれないのに会う事を決意したので苦しかっただろうと思いました。また、お母さんと別れるところがとても感動しました。
テレビや絵本で見た一休さんとは少し違い、感情がこもってとても良いと思いました。歌や踊りが入っていて楽しく見ることが出来ました。お話の中で一番心に残ったのは、一休さんの頓智です。どんな状況でも頓智を使い、困っている人の役に立っているのが凄いと思いました。
一休さんがお母さんに会えてよかったです。一休さんがお母さんを守ろうと縄で縛られ逃げたふりをしたところは、一休さんがお母さんのことをとても大事にしていて嘘までついて守ろうとしたところが感動しました。分かりやすく話してくれて、難しい言葉が分かってもっと楽しく見ることが出来ました。
とても楽しかったです。最初の掃除の歌はすぐに覚えられました。一番面白かったのは、和尚さんがお酒や水あめを貰った時の一休さたちのリアクションです。一休さんの頓智は面白いモノばかりで、一休さんが困っている人のために薬を半額にする方法が、私には思いつかない方法だったので驚きました。
6年間、会館でいろんな劇を観ましたが、一休さんはとても楽しく、感動出来て、親しみやすい作品だと感じました。